FIREに向いている人、FIREに向いていない人

ライププランABC編集部

FIREに向いている人、FIREに向いていない人

巷では、FIRE(Financial Independence, Retire Early)というワードが動画投稿サイトやSNS、ブログ界隈でしばしば散見されます。
ここでは、会社員がFIREを実現することで回避できる事、FIREに向いている人と向いていない人の違いを掘り下げてみましょう。

会社員がFIREを実現することで回避できる事

会社員がFIREを実現する事で、回避できる困難や悩みは次のようなものがあります。

経済的なプレッシャー

  • 給料への依存
    毎月の給料に頼る生活では、収入が減ることへの不安や、リストラ・昇給の停滞に対するストレスがあります。FIREを達成することで、安定した収入源を確保でき、経済的不安から解放されます。
  • 住宅ローンや教育費の負担
    FIREを目指して資産運用を進めることで、大きな出費へのプレッシャーが軽減します。

働きすぎによるストレス

  • 長時間労働
    日本の会社員に多い長時間労働や、残業の多さから解放され、体力的・精神的な負担が軽減します。
  • 休日出勤やオンコール対応
    仕事が常に生活に影響を与える状況から脱却できます。

人間関係の悩み

  • 上司や同僚とのトラブル
    職場での人間関係のストレスから解放され、自分のペースで人と関わる生活ができます。
  • 職場の不公平感
    昇進や評価に関する不満、待遇の格差などに悩む必要がなくなります。

通勤の苦痛

  • 長い通勤時間
    満員電車や長時間の通勤に時間を取られるストレスから解放されます。特に朝の通勤や夜の帰宅ラッシュは殺伐としていて、こんなことに毎日往復2時間も時間が取られるなんてバカバカしいですよね…。

キャリアの不安

  • 将来への漠然とした恐れ
    年齢とともに転職が難しくなることや、AIや自動化による仕事の変化に対応する不安がなくなります。
  • 定年後の収入への心配
    FIREを達成することで、退職後の生活費を心配せずに済むようになります。

健康への負担

  • 心身の疲弊
    過労やストレスが原因で健康を害するリスクが減少します。自分のペースで生活できることで、健康管理がしやすくなります。

自由な時間の欠如

  • 家族や趣味に割ける時間の不足
    仕事に縛られることでできなかったことに時間を使えるようになります。

  • 不要な会議や業務
    自分にとって価値のない業務や、ルールに従わなければならない状況から解放されます。

会社員がFIREを実現する事で回避できる困難や悩みは、解消すればQOL(Quality of life)が爆上がりする事が多く、現状会社員という方たちがFIREに注目する気持ちもよくわかる気がします。

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FIREには「合う」「合わない」がある?

ただ、FIREという状態が自分に合っているか、そうでないかは一度診断してみないと分かりません

FIREに向いている人と向いていない人の違いは、単なる「性格」や「習慣」だけでなく、人生観や社会的な「落とし穴」も絡むテーマです。以下では、その内容を掘り下げてみましょう。

FIREが向いている人~隠れた特徴と勝者のマインドセット~

それでは、FIREに向いている人の特徴についてみていきましょう。

1.計算高い理想主義者

理想の生活を求めながら、冷静に数字を操るバランス型。

節約や投資をゲーム感覚で楽しみ、「今の犠牲=未来の自由」と割り切れる。

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2.外れ値の行動力

周囲の価値観に縛られず、賃貸生活を捨ててミニマリスト生活を選ぶなど、独自の道を突き進む。

一般的な成功モデルを無視する「反逆者」気質を持つ。

3.リタイア後の黒い野望

実は、FIREを達成した後に新たな事業や挑戦を仕込む「隠れ野心家」。

趣味で始めた活動が収益化され、第二のキャリアを築く人も多い。

4.圧倒的に退屈を楽しめる

FIRE後は何もしない日々が続く可能性も。「退屈」を恐れず、内なる充足感を見つけられるのが真の適性者。


FIREが向いていない人~意外な落とし穴~

1.自由に耐えられない人

皮肉にも、完全な自由を手に入れると何をすればいいかわからなくなり、不安に駆られるタイプ。

仕事を失うと自己喪失感に陥る人は、FIRE後の生活が苦痛に変わりやすい。

2.他人の目を気にする消費家

「いい車」「豪邸」など、ステータスを維持するための支出がやめられない人は、FIREの達成がほぼ不可能。

表面的な成功を追い求める間は経済的独立は夢物語。

3.投資アレルギーの慎重派

「お金は銀行に預けておくのが一番安全」と考える人。

資産運用なしではインフレに負け、時間を犠牲に働き続けることに。

4.社会的な承認依存

FIREは自己満足の世界。

他人に「何してるの?」と聞かれたときに堂々と「何もしてない」と答えられない人には厳しい。

5.未来を甘く見る楽天家

「どうにかなるでしょ」と根拠なく安心している人は、医療費の急増や予想外の支出で計画が崩れる可能性大。

計算しない楽天家は、FIRE後に現実を突きつけられる。


実はFIREは「万能薬」ではない

FIREはあくまで「ツール」であり、幸福を保証するものではありません。

むしろ、FIRE後に何をするかが本当の勝負です。


FIREを目指す人は、この問いに答えられる必要があります:

  • 「働かない自分に価値を感じられるか?」
  • 「目標を達成した後に燃え尽き症候群にならないか?」

FIREの魅力はその可能性にありますが、実際には「人生のトラップ」が至る所に潜んでいます。
だからこそ、自分の性格や人生設計を冷静に見つめた上で、あえて挑む価値があるのです。