日本人は交渉が苦手、という話を耳にしたことはありませんか?長い間、和を重んじる文化の中で育まれてきた日本人の価値観には、自己主張や交渉が敬遠される傾向があります。しかし、これが時としてキャリアや収入アップのチャンスを逃してしまう原因になっているかもしれません。
今回は、実際に直談判で年収を100万円アップさせた人の体験談をもとに、交渉の重要性と具体的な方法を解説します。
※本記事は交渉術研究委員会 (著)『転職せずに!在職企業への給与交渉術: 年収100万円UPのための方法論』から抜粋・編集したものです。
年収交渉は本当に可能?
「年収を増やすには転職しかない」と考える人は少なくありません。
しかし、今の職場でも交渉次第で大幅な昇給が可能な場合があります。
ある30代の会社員さんは、転職を考える前に直属の上司に直談判を決意しました。その結果、見事年収を100万円アップさせることに成功したのです。
彼が実践したステップは以下の通りです。
自分の市場価値をリサーチする |
転職サイトや業界レポートを使って、自分のスキルや経験が市場でどの程度評価されるかを調査。 |
実績を見える化する |
過去のプロジェクトや成果を数字で示し、会社に対して具体的な貢献を証明。 |
適切なタイミングを見極める |
人事考課や予算計画が始まる時期など、会社が昇給を考慮しやすいタイミングでアプローチ。 |
例えば、日本レコード大賞の対象年度は前年11月から当年10月ではありますがどうしてもレコード大賞が開催される時期に近い下半期に印象に残ったアーティストが選ばれやすくなると関係者は言います。
ここでも同じことが言え、年収の交渉にはそれに「適切な時期」があるという事ですね。
交渉スキルを磨く |
相手が納得できる理由を論理的に伝えるためのスキルを習得。 |
日本全体の生産性にも影響する「交渉不足」
個人が交渉をしないことは、実は日本全体の生産性にも悪影響を与えています。
企業側から見れば、実は在籍企業に不満のある社員が自分の価値を自社にアピールせずに黙って転職してしまう事で、企業側にとっては大きな損失です。
社員が適切な年収を得ていない場合、労働意欲が低下し、働きの効率が低くなることも考えられます。
その結果、企業の競争力が低下し、最終的には日本全体の経済成長にブレーキがかかることにもつながります。
現状の年収に不満のある社員が会社に対して交渉をする事で、生産性の向上が期待できるのです。
例えば、社員側は「現状の年収にどれくらい不満があるのか」「今まで残した功績を鑑みれば、○○万円の年収があっても良いはず」と会社側に交渉するとします。
会社側は社員のその訴えを受けて、現状の見直しをしたり、「いや、力を入れてほしいのは○○ではなくて〇●なんだ」と対話する事ができます。
つまり、一人ひとりが自分の価値を見直し、積極的に交渉することで、個人だけでなく社会全体が利益を得る可能性があるのです。
あなたも年収アップ交渉してみませんか?
年収交渉は、ただお金を求める行為ではなく、自分の価値を正当に評価してもらうための重要なステップです。そして、そのような潮流は日本全体の生産性の向上につながります。
ただ、その成功のカギを握るには正しい知識と準備です。
『転職せずに!在職企業への給与交渉術: 年収100万円UPのための方法論』は、その道しるべとなる一冊です。この本を手に取り、実践的な知識を身につけて、あなたのキャリアを次のステージに進めてみませんか?
※本記事は交渉術研究委員会 (著)『転職せずに!在職企業への給与交渉術: 年収100万円UPのための方法論』から抜粋・編集したものです。