近年、FIRE(Financial Independence, Retire Early)が多くの世代の間で注目を集めています。
特に日本においても、経済的自由を手に入れ、早期退職するライフスタイルに憧れる人が増えています。
ここで疑問です。
FIRE達成後の生活はどのように過ごすと幸せに過ごせるのでしょうか?
メディアがFIREを取り上げる際のプロパガンダに注意

メディアではFIREを達成した人々が時々取り上げられる事もあります。
しかし、FIREに関する報道にはバイアスがかかっていることも多く、そのまま鵜呑みにするのは少し待った方が良さそうです。
メディアがFIREを報じる際には、成功事例と失敗事例の両方を取り上げます。
特に、FIRE後に「仕事に戻った人」「経済的に困窮した人」などの事例を強調することで、FIRE後の生活は決して楽ではなく、予想外の課題に直面するケースが少なくないと言う旨を放送したりもします。これにより、「やっぱりFIREは危険だ」「FIREしても幸せになれない」といった印象を植え付けることがあります。
一般的にメディアは、いわゆる失敗事例を取り上げ、不安を煽った方が視聴率が取れてしまうのです。これらは話題性を狙ったメディアのプロパガンダとも言えます。
もちろん、FIRE後に問題を抱える人もいるのは事実ですが、それはFIREそのものの問題ではなく、FIRE後の生活設計や個人の価値観に依存する部分が大きいのです。

憧れのFIREをメディアでネガティブに取り上げられると、やっぱりFIREするのやめておこうかな、という風になっちゃいますよね。
「暇を楽しむスキル」がない人にとってFIRE後は地獄!?

FIREは一見すると理想的なライフスタイルに思えますが、「暇を楽しむスキル」がない人にとっては、むしろ苦痛な生活となることがあります。
仕事を辞めた直後は解放感があるものの、次第に「毎日が日曜日」の生活に飽きてしまう人もいます。
現役時代には仕事に追われ、自由な時間を持つことが夢だったとしても、
実際に無限の自由が与えられると何をして良いかわからなくなるのです。
「やりたいことがない」
「毎日が単調」
「社会とのつながりが希薄になった」
などの理由で、FIRE後に精神的に不安定になるケースも見られます。

憧れのFIREを達成したのに。そのせいで精神的に不安定になるなんて本末転倒ですよね
一方で、趣味や生きがいをしっかり持っている人は、FIRE後も充実した生活を送ることができます。
例えば、投資やブログ運営、海外移住、ボランティア活動などに熱中することで、暇を有意義に活用できます。
結局のところ、FIREは「自由を楽しめるスキル」がないと、ただの退屈な生活になってしまうのです。
日本人に欠けがちな「自発的に人生を楽しむスキル」

日本人は昔から「言われたことを実直にやる」ことを美徳とされてきました。
そのため、与えられた役割を全うすることには長けていますが、「自発的に人生を楽しむスキル」が欠如している人も多いと言われています。
会社員としての生活では、仕事を通じて目標が与えられ、それをこなすことで充実感を得ることができます。
しかし、FIRE後は自分で目標を設定し、行動を起こす必要があります。
このスキルがない人にとっては、自由な時間が増えたとしても、その使い道が分からず、結果として退屈や無気力に陥る可能性が高い事は事実です。
FIREを楽しむために必要な「暇を楽しむスキル」

結局のところ、FIREを本当に楽しむためには「暇を楽しむスキル」が不可欠です。
これがないと、FIRE後に「何もすることがない」「毎日が退屈」といった状況に陥り、結果として不満を抱えることになります。
FIRE後に充実した生活を送るためには、以下のポイントを意識することが重要です。
- 趣味や生きがいを持つ: 仕事以外に熱中できることを見つける。
- 社会とのつながりを維持する: ボランティアやコミュニティ活動を通じて、孤独にならないようにする。
- 継続的に学び続ける: 新しいスキルや知識を習得し、自己成長を楽しむ。
- 収入源を確保する: FIRE後もブログ運営や投資などで適度な収入を得ることで、経済的不安を減らす。
- 自発的に人生を楽しむ姿勢を持つ: 他人に指示されなくても、自分で楽しめることを見つける力を養う。

もちろん、健康であることがFIRE成功の大前提である事は忘れずに!ですね。

まとめ
FIREは魅力的なライフスタイルですが、それを楽しむためには「暇を楽しむスキル」が不可欠です。
仕事を辞めることがゴールではなく、その後の生活をどう充実させるかが重要になります。
また、メディアの報道に流されず、自分自身の価値観やライフスタイルを見極めることが大切です。
FIREを目指すのであれば、単に経済的自由を達成するだけでなく、その後の生き方についてもしっかりと計画を立てることが成功のカギとなります。
是非とも、あなたらしい経済的自由を目指しましょう!
